札大生のひとり暮らし比率は?
この春入学した新入生798名の内、実家を離れひとり暮らしをしている人は372名で47%でした。札幌近郊の街から通学している人が、冬の通学時間などから在学中にひとり暮らしに変わるケースもありますが、概ね半数がひとり暮らしという事になります。
ひとり暮らしの物件種別
寮や下宿・学生会館など、食事付きの物件を選んだ人が2割、残りの8割は自分で食事を作るアパートやマンションに入居しています。
アパート・マンションの平均家賃は今年度は38,400円となりました。
食事付き物件の料金は当然食事代が含まれますが、物件ごとにシステムや内容が異なるので、平均値よりは物件ごとの情報で判断する必要があります。
先輩札大生の平均収入・支出
ここからは、2年生以上を含む全学生からサンプリングし生協が行っている調査から、ひとり暮らし学生の収入・支出項目を見てみます。
実家からの仕送り平均額は約3.3万円ですが、食事付き物件に入居した2割の人は2万円台が多く、自炊のアパート・マンション入居者は4万円以上とみられます。
奨学金は多くの学生が受給していますが、近年は将来の返済負担も意識され減少傾向にあります。
調査した2021年度はコロナ過で飲食店等のアルバイト収入が大きく減少しており、19年以前は5万円に近い水準がありました。22年秋の調査ではかなり改善していると思われます。
食費については、朝夕食事付きの寮や下宿の人、生協ミール(あらかじめ定額を支払い1日600円を上限に生協食堂を利用出来る仕組み)利用者が平均値を下げていますが、コロナ過によるアルバイト収入減少で食費の削減が全国的な傾向です。家賃に水光熱費を加えた住居費は逆に寮や下宿が平均値を引き上げています。アパート家賃平均は38,400円/月ですが、それに水光熱費やネット回線費用等1〜2割上乗せが月額負担とお考え下さい。
アパート・マンションでは、近年の気候変動を受け、エアコン付き物件の要望が増えていますが、対応物件は鉄筋の新しいところが多く、家賃水準が5万円近くなります。エアコン完備だと電力消費も多くなり光熱費も増えるため慎重な判断が必要です。
貯金・繰越の使い道は部活の合宿や旅行、留学費用などが多いようです。