2つのキャンパス
北海学園大学工学部は、1年生の間は豊平キャンパスで学び、2年生からは山鼻キャンパスに通うことになります。これが、ひとり暮らしをする工学部生にとって重要な検討課題です。
豊平キャンパスと山鼻キャンパスは直線距離では約3Kmですが、豊平川の橋を渡り最短ルートでも約4Km以上の道程です。そして、両キャンパス周辺を直接的に結ぶ公共交通機関がありません。
自転車で20〜30分ですが、雨の日などに公共交通機関を使う場合は、大通り経由で地下鉄・バスの乗り継ぎで夏でも30分はかかります。移動時間やコストを考えると、もっとも効率がいいのは自転車ということになると思います。
賃貸物件「2年契約」の壁
1年生の間は豊平キャンパス周辺に住み、2年生から山鼻キャンパス周辺の物件に住み替える、というのが理想に見えますが、賃貸物件は通常2年契約を前提としているので、途中退去すれば費用負担が増えるケースがほとんどです。
山鼻キャンパスだけでは完結できないコトもある
山鼻へ移行した工学部2年生以上でも、週に何度も豊平キャンパスに来ている人もいます。
◎部活やサークル活動のため
◎資格講座・公務員講座を受講するため
など、豊平キャンパスに来なければならない理由がある人です。
両キャンパスを結ぶシャトルバス
こうした不便の解消の為、2020年6月から両キャンパスを結ぶ無料シャトルバスの運行が始まりました。学生・教職員は無料で利用出来ます。所要時間は20分となっていますが交通状況によっては30分以上の場合もあります。1日9便で両キャンパスを往復します。
工学部ひとり暮らしの選択肢は?
実際に先輩達はどうしているのか?以下の選択肢があります。
1.豊平に1年,または2年住み,その後山鼻へ住み替え
最初の1年間は講義や試験など、大学生活に慣れるために、まずは豊平キャンパス周辺のアパートに住み、2年生になるタイミングで山鼻周辺へ住み替え。または最初の2年間は豊平キャンパス周辺のアパートに住み、資格講座などを積極的に受講し、物件2年契約更新のタイミングで3年生から山鼻方面に転居し工学部の研究に専念するという考え方。
2.豊平に4年
豊平キャンパス周辺に住んでみて公務員講座や資格講座、サークルやアルバイト活動など、自分のライフスタイルを考慮したうえで、結果的に4年間豊平周辺でひとり暮らし。この場合、2年生以降は山鼻キャンパスまで自転車通学、または雨天時や積雪時期はシャトルバスや公共交通機関を乗り継いでの通学となります。シャトルバスは片道4〜5便なので好きな時間に移動できるわけではありませんし、途中乗車や下車も出来ませんので万能とは言えませんが。
3. 学生会館など1年契約の物件に入居、2年から山鼻でアパートを借りる
遠い通学をせずに済む最も理想的な形ですが、学生会館は市内の様々な学校の学生・生徒を受け入れるため、大通りや札幌駅周辺などに多く、通学交通費がかかることが多くなります。家賃に加え定期券も買うのは負担が大きくなります。
4. 両キャンパスの間に部屋を借り、卒業まで転居しない
山鼻エリアの物件の多くは、周辺環境の生活利便との関係でキャンパスから少し離れ、南21条電車通や東屯田通周辺に多くなっており、その分豊平キャンパスまでの距離が短くなっています。1年目だけは少し遠い通学ですが大学生活の3/4をすごす山鼻キャンパスに近い立地の選択です。
悩ましい問題ですが、考える上で「何に重点を置いて大学生活を送ろうとするのか?」をイメージすることが大切です。大学生活を始めてから、それが入学前と変わっていくのも当然です。結果的に途中で住み替える人も多くいます。「今の気持ち」で意志決定するしかありません。