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「電話」から考える「社会人基礎力」

固定電話を知らない世代

 

 

【固定電話が恐怖】

 携帯・スマホの普及によって家庭で固定電話を使うことが少なくなりました。携帯・スマホでも通話よりLINEでのテキストコミュニケーションがほとんどで、たまに音声通話をする場合でも、掛ける前の時点、受ける前の時点で、お互い相手が誰かわかった上での通話が当たり前です。

 

 

 一方、社会に出ると、民間でも公務員でも、あらゆる職場で固定電話が使われています。相手が誰かわからない電話を受ける、こちらから掛ける場合も相手はこちらが誰か知らない。

この当たり前の「電話の常識」が、現代の学生には未経験なものとなっています。

 

 企業の採用担当者が、就活生の携帯電話に電話すると「はい。」と言ったきりで、こちらから「○○さんのお電話ですか?」と尋ねないと本人確認が出来ないと言います。

 電話は掛けるときも、受けるときも、まず自ら名乗るコトが常識の社会人から見れば、違和感となります。

 学園生協でも、カードの落とし物などで組合員の学生さんの携帯に緊急でお電話することがありますが、同様です。

留守電に録音し、折り返し電話をいただいたときも、

冒頭から「はい」と言われたり、「もしもし」としか、言ってもらえないことが多いので、ご用件を尋ねます。

すると「さっき電話掛かってきたんですが・・・」

言われます。

 「そっちから掛けてきたくせに、折り返したら要件は?って・・・」と思われているでしょうが、こちらは組織ですから、掛けた者が必ず折り返しのお電話を受けるわけではないし、何人もの学生さんにお電話していることも多いので、「お名前は?」と尋ねなければ(お友達ではないので)電話の主がどなたなのか、リストとナンバーディスプレイを照合しなければわかりません。名乗っていただければスムーズに要件をお伝えできます。

もし、就活やインターンの前後であれば、こうした非常識がご自身の評価を下げる事もあるわけです。

「”インターン希望”とだけ書かれたメールを送ってくるような学生は、その時点でお断り」という採用担当者もいました。E-Mailでのコミュニケーションも社会人の業務ツールであり、そこには電話と同様の常識があります。

 

新卒の社会人が最初にぶつかるハードルに

 

 事務職のオフィスでは「新人は率先して掛かってきた電話に応対するべきもの」という昔からの「常識」が今でも職場の風土となっている(特にお役所など)ところも少なくありません。

 最近、職場で新卒が「電話の常識を知らない」事がネット上でも話題になっています。

 

●固定電話を知らない世代が登場か  新入社員との驚きの問答が拡散

 

●電話が嫌で辞める若者 上役への取り次ぎすら苦痛

 

 もちろん、新人がオフィスで取る電話は、自分ではなく誰かに取り次ぐものが多いでしょう。取り次ぐべき相手に内線で「○○様から○番にお電話です(オフィスでは多くの場合複数回線があるので)」という手順も必要になります。

 

【保留・転送ボタンの使い方・かけ方】オフィス電話・ビジネスフォンの基本知識

 

 オフィス電話機の操作自体はすぐに覚えられますが、そこには常に「言葉のコミュニケーション」が介在します。

 

内定取った後でも、やっておくべき事はある

 長い就活を終え、内定をもらった後は「もう勉強する必要はない」と思うのも当然です。就活の武器としての「資格」に取り組む意味はありません。特に公務員であれば採用試験を経て採用決定すれば何もいらないと思うでしょう。しかし、社会人になる事に対する不安は共通して持っているのではないでしょうか。

 学内資格講座の「社会人基礎力系」講座は、そこで取れる資格以上に、受講の中で身につくスキルに大きな価値があります。

 検定合格の可否とは関係なく、3~5日の短い期間で身につくスキルは、社会人としてのスタートの不安を軽くするものであると同時に、就職後の自身の組織内での評価を高めることに繋がります。

 こうした「固定電話を知らない世代」のための講座が8月開講します。お盆明けに3日間の講座です。固定電話への恐怖心がなくなるだけでなく、コミュニケーションの基本的なスキルや、聞き取った言葉を正確に伝えたり、相手の言葉を引き出したりする技術が身につきます。民間でも公務員でも、内定済みの4年生が受けるべき講座だと思います。

無論、テレアポのアルバイトなどで固定電話に恐怖を感じない人なら不要かもしれませんが。

また、9月-10月の後期始めに開講する講座もあります。

2〜3年生の受講を想定した講座ですが、この中でも電話応対の基本を学べます。青山プロダクションの講座は共通して「コミュニケーション能力の実践」で、「毎回の講座受講が楽しい」とほぼ全ての受講者が評価しています。

 

 

 サービス業・小売りだけでなく、金融業界などの顧客営業業種での接遇マナー資格です。週1の講座で全5回の講座です。これも青山プロダクションの講座です。

 青山プロダクションの講座は、資格種類に関係なく共通した受講者の感想として「資格の知識だけでなく、社会人として、人として、大切で必要な事をたくさん教わることが出来た」という声が多くあります。これから就活という人には自信になり、4年生には社会人となる不安を軽減することにも繋がります。

 

 FP技能士や宅建のように、内定先から取得を求められるような資格もあります。こうした資格に社会人になってから取り組むのは多大な労力と費用が掛かります。在学中の学内講座で取得する方が、時間的にも経済的にも有利だと思います。

 特にFP以外の国家資格の場合は通常検定試験は年に1回しかないので、学び初めは早いほうがいいでしょう。

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