「留学なんて興味ないし英語苦手だし」という人も知っておくべき情報
【東京オリンピックの後、就職氷河期が再来!?】
2020年東京五輪の後は、景気の冷え込みにより企業業績が悪化、人員削減・採用削減により就職氷河期が再来するのではないかと言われています。
そんな環境でも、必要とされる人材になるめに、今何をすればいいのでしょう?
キーワードの一つが「グローバル人材」です。
【TOEICスコアを採用基準にしている企業の例】
900点以上
サムスン(採用基準)/外資系エグゼクティブサーチファーム (採用基準) /リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン(採用基準)
850点以上
野村ホールディングス(採用基準)/NTTコミュニケーションズ(採用基準)
800点以上
LG電子(採用基準)/HYUNDAI(採用基準)/住友不動産(採用基準)/野村不動産(採用基準)/三井住友(総合職基準)/株式会社コナミデジタルエンタテインメント(採用基準)/大阪ガス株式会社(採用基準)/楽天株式会社(採用基準)
730点以上
ユニリーバ(採用基準)/ソフトバンク(採用基準)/武田薬品(採用基準)/日産自動車株式会社(採用基準)
700点以上
NTT東日本(採用基準)/ファーストリテイリング(採用基準)/三菱電機(採用基準)/ヤマト運輸(採用基準)/旭化成(採用基準)/ブリヂストン(採用基準)/三菱自動車(事務職基準)/キリンビール(事務、技術職基準)/株式会社ジーシー(採用基準)/東芝機械株式会社(採用基準)/マツダ株式会社(採用基準)
このスコアがないと、これらの企業にはエントリーすら出来ないことになります。
学内で年4回実施されるTOEIC-IP(インスタントプログラム)を受けたり、電子辞書のTOEICコンテンツで学習して、公開テストで高いスコアを確保することが、自分の可能性を拡げることになります。
【公務員の世界でも】
北海学園では地方公務員を目指す方が多いですが、地方自治体でも、訪日外国人の増加や、地域産品や地元産業振興のためインターネットを使ったアピールなどのため、英語力のあるグローバル人材が求められています。自治体では最低3割程度はTOEICスコア700以上の職員が必要といわれています。希望する役所に入るためには、公務員試験対策だけでなく、英語力も重要になってきています。
留学や語学研修が必要な理由
留学経験があると就活の時、エントリーシートや自己PRで、誰もが題材とするバイトやサークルだけで無く、留学経験やそこで見たこと・感じた事・考えた事が題材となり、人との違いを出せます。
現在多くの大学が文科省の方針の下「グローバル人材の育成」をテーマに掲げて、国際交流や留学、英語レベル向上に努めています。たとえば小樽商大では、必修の英語単位をTOEICスコアで認定しています。
「英語も苦手だし留学に興味は無い」という人も、就活の場面ではこうした教育や体験を経た人達と比べられることになるのです。
留学の最大の価値は「もっと英語を話せるようになりたい!!」という思いが強くなること
留学体験には多くの価値がありますが、経験した多くの人に共通する感想があります。
それは、海外経験によって「もっと英語を話せるようになりたい!!」という思いが強くなった、という感想です。
これは、帰国してから英語の勉強をする上で、大きなモティべーションとなります。単位やTOEICスコアだけを目標にしている人より、がんばれるようになるのです。
結果的にそれがTOEICスコアUPや英語力のUPにつながります。
だから、自信が無くても怖くても、早い時期に飛び込んでみることをお勧めします。大学3年の終わりになってからでは間に合いません。
また、日本を離れ異なる文化や社会に触れることで、価値観が変わったという感想も多く聞きます。「それまでの自分が、小さなツマラナイ事で悩んでいたんだな~と感じた」「自分が日本の文化や歴史を何も語れないことに気付いた」など。
そんな自分の体験を素直にエントリーシートに書ければ、大学時代に「体験」によって成長した「自分」をPR出来ます。
採用側はその人の現在の能力以上に、入社後の可能性を重視します。「体験によって成長した」人は、入社後も成長できる人間であることを示すことが出来ます。
初めての留学
大学1年生を対象に「初めて挑戦する留学」を応援する目的で、北海道と東北の大学生協が協同で企画するプログラムがオススメです。大学生協の職員も同行するので安心です。大学生活最初の夏休みに留学体験することが、その後の大学生活に様々なプラスの影響を与える事が、様々な調査からわかってきました。
大学生活は4年間ですが、やりたいことが出来るのは最初の2年間です。経団連就職協定の廃止によって就活は3年生の始めから始まっています。新入生も今から夏休みをどう過ごすか考えておくことが大切。留学には3ヵ月前からの準備が必要です。今考え始め、情報収集すれば最初の夏休みに実現できます。
留学の種類
2年生以上でも留学経験のない人も多いでしょう。一口に留学といっても、イロイロ種類があります。
【語学研修】
春休み・夏休みの一部を利用して、英語学習を目的に、海外の大学や語学スクールに通うものが一般的。
日本人もまわりに多く、初めて行く留学に向いています。期間も数日から数週間まで色々あります。ホームステイや寮・ホテル泊などを組み合わせるものもあります。G’booKs旅行カウンターにパンフレットがあります。
【スタディツアー】
大学生向けにつくられたテーマのある留学で、比較的短期でもテーマに沿った学びの要素が濃く、目的をもった留学経験として就活でもアピール出来る内容です。春休みや夏休みの中の7日~14日間くらいでのツアーとなります。
高額ですが人気のあるフロリダのディズニーワールドで行われる日本の大学生向けエデュケーション企画。
ただの観光や遊びではない「学び」のプログラムで、毎回定員一杯になります。ただし、プログラムは基本的に全て英語で進められるので、参加の時点でTOEICスコア550くらいの英語力がないと、レクチャーが理解できませんのでご注意下さい。
【ワーホリ=ワーキング・ホリデー】
大学を休学し,半年~1年の期間で海外の語学学校に通い、現地でアルバイトして滞在費を賄うのがワーキングホリデー。日本と協定を結んでいる14ヶ国(オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港 、ポーランド、ポルトガル)が対象で、ワーホリ・ビザが発給されます。この内英語圏はオーストラリア・ニュージーランド・カナダ・イギリス・アイルランドの5ヶ国。アメリカはありません。
一般的には初めの3ヶ月は現地の語学学校に通い、残り9ヶ月は日本食レストランでアルバイト、などのパターンが多くなっています。
大学を休学するのは大きな決断ですが、その分、海外でのワーホリ経験は就活の時には極めて強力な武器にもなります。もちろんコミュニケーション能力も高まります。
ワーホリ・ビザが発給されるのは30歳まで。海外で働く就労ビザは貴重なので大学生の今しかチャンスはないかも知れません。
行ける機会は,多くはない
学部学科によっては正課の活動として留学がありますが、それがない学部学科や、自分で選んで行く留学の場合、チャンスは夏休みか春休みということになります。
現在では大学3年の夏休みはすでに就活の真っ最中になってきているので、それまでの夏・春休み。
あなたには,あと何回ありますか?
留学をする場合は出発の3ヶ月前には予約が必要です。今準備を始めれば今年の夏休みに実現できます。
まずは相談会で話を聞いてみる
多くの先輩が大学生協の旅行部を使って海外留学体験をしています。大学生協では、年に2回、留学相談会を実施しています。
留学には保護者の理解・支援が重要
留学するとなれば両親の理解や支援が欠かせません。可能なら、こうした相談会にはお父さんやお母さんを誘って一緒に参加して、必要性をわかってもらえれば、理解や協力を得られると思います。